前回のあらすじ
パトルモスクを訪問し、コーランの日本語訳を通じてイスラム教の教えに触れました。礼拝の様子を見学し、宗教の合理性や普遍性を再認識。「アッラーのみを崇拝する」という教えに対し、日本の「八百万の神」の価値観を持つ自身を再確認し、神道への理解を深める必要性を感じました。
Grabと電車を使って、KLセントラルまで戻った後は、その駅周辺を散策しました。
平日なのに賑わうリトルインディア
まず訪れたのが「リトルインディア」と呼ばれるインド人街ーー。
その日だけだったのか、毎日こんな感じなのか分かりませんが、
ものすごく賑わっていて、道沿いに露店が並んでいました。
またスピーカーで爆音で音楽を鳴らしていて、今日が平日であるのを忘れさせるほどでした。
ユニクロとドンキに見るマレーシア進出戦略の違い
その後、訪れたのは、nu central。
朝に両替で立ち寄った駅直結のショッピングセンターですが、少し散策してみたところ、
ユニクロやドンキホーテ(海外では「DON DON DONKI」)に立ち寄り、日本との価格を比較してみました。
するとユニクロの値段が、日本より高いことが判明。
ユニクロは世界的に同じ商品を卸していて、かつ生産地が東南アジアなので、輸送コストはマレーシアの方が安いはずなのに、マレーシアのユニクロの商品の方が、日本より値段が高かったことには驚きでした。
ここで気になったので、世界のユニクロの価格を調べたところ、なんと日本が一番安いということも分かりました。ドル換算でも同じ結果なので、円安の影響は関係なさそうです。
ただ理由については特に載っていなかったので、ここからは推測になりますが、マレーシアでは、他のものは日本よりも安いので、恐らく日本製=質が高いため、現地の製品の質と価格を考慮して、値段が上がっているのかもしれません。
また「DON DON DONKI」は、日本のドン・キホーテと異なり、日本の産品のみを扱う「ジャパンブランド・スペシャリティストア」をコンセプトとしており、「日本産食料品を適正価格で輸出すること」を主軸に店舗展開されているとのことです。
そのため店内には、日本の商品が日本のパッケージで並べられていました。
マレーシアでのセブンとファミマの違い
あと現地のセブンイレブンとファミマにもよってみましたが、
セブンイレブンは、現地法人が運営していることもあって、取り扱っている商品もマレーシアの食材など、現地の人の日常品ばかりでした。そのため店内の雰囲気も、他の現地のコンビニ「KK Super Mart」「myNEWS」などと同じような雰囲気を感じました。
一方で、ファミリーマートは、日本の食品が多く、一部マレーシアならではの食材も取り扱っています。そのため、マレーシアのファミリーマートに入ってみても、どこか日本の店舗を思い出すような雰囲気が感じられます。
また、マレーシアのファミリーマートはちょっとしたフードコートの役割も担っているらしく、僕が訪れた店舗では、店舗の前に飲食スペースが広がっていました。
日本のコンビニチェーンでも、マレーシアでは方向性や戦略が異なるのだと感じました。
その後、電車に乗って、マレーシア屈指の繁華街「ブキッ・ビンタン」を訪れ、ショッピングモールを訪ねると、そこの5階フロアには日本企業が集結していました。
マレーシアで、日本企業の海外進出の様子を垣間見れると思わなかったですが、国内とは違った戦略で進出している企業の様子を知れてよかったです。
(第6回に続く)